Canal Field

姿勢を徹底解剖

【背泳ぎ】足を少し下げる姿勢が、安定して楽に泳げる理由

こんにちは、川崎です。
今回は背泳ぎの“姿勢”に関するお話です。

「キックしても進まない」「体が沈んでしまう」そんな悩みを持つ方は、もしかすると“姿勢”を少し見直すだけで泳ぎやすさが劇的に変わるかもしれません。
私が長年コーチをしてきた中で、実際に効果があった方法をご紹介します。


■ 結論:足は少し下がっていてOK!

背泳ぎといえば、「足は水面ギリギリ」「体を真っすぐ水平に」というイメージを持つ方が多いかもしれません。
しかし私は、「足は少し下がっていてもいい」と考えています。

なぜなら、胸と顔をしっかり水面に出すことで、身体全体の浮きやすさが増し、キックも効果的になるからです。


■ 足を下げると、水の流れがスムーズになる

足が水面に近すぎると、腰が下がってしまい、お尻の部分だけがポコンと落ちてしまう現象が起こります。
その結果、水の流れが乱れやすくなり、泳ぎにブレーキがかかります。

一方、胸・顔を出して、そこから足先にかけて少しずつ斜めに下がる姿勢にすると、体の下を流れる水の抵抗が少なくなり、スムーズに泳げるようになります。


■ 姿勢のポイント3つ

以下の3つのポイントを意識すると、安定した姿勢が作れます。

  1. 顎を引かず、やや上げる
     → 顎を上げると、胸が自然と前に出て、足が下がっても沈みにくくなります。
  2. 胸と顔をしっかり水面に出す
     → 背泳ぎで“浮いている”という感覚が得られます。
  3. 手は肩幅よりやや広めに開く(Y字のように)
     → 肩がリラックスし、顎も上げやすくなります。

■ この姿勢で泳ぐときのチェック方法

  • 両手を回してみましょう。
    顔や胸の位置がズレないか確認してみてください。
  • 姿勢が崩れてしまう場合は、顎を引きすぎている or 手の位置が顔に近すぎることが原因かもしれません。

この姿勢を試してみると、「足が少し下がっているのに沈まない」「意外と楽に進む!」と感じる方が多いです。特に、これまで“浮かない”“進まない”と悩んでいた方には、ぜひ一度チャレンジしていただきたい内容です。


■ まとめ:常識にとらわれず、自分に合った姿勢を見つけよう

もちろん、顎を引いて足を高く保つ指導法も存在し、それが合う方もいます。
ですが、**「足は常に水面ギリギリでなければいけない」**という固定観念を外してみると、新たな泳ぎやすさが見えてくるかもしれません。

「背泳ぎがうまくいかない」「キックで前に進まない」と感じている方は、ぜひこの“足を少し下げる姿勢”を一度試してみてください。

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